★☆2003日本シリーズ熱球戦記☆★
◆第７戦（10月27日）ダイエー６−２阪神　　ダイエーが一回、松中の２ランで２点先制。三回には井口の２ラン、城島のソロ本塁打で３点追加、前半でリードを広げた。阪神は五回、関本の本塁打で１点返した。ダイエーは六回、先頭城島がこの試合２本目の本塁打を放ち６−１とした。阪神は九回、代打広澤が意地の本塁打を放ったが、和田が最後は沖原を空振に取り完投でゲームセット。王ダイエーが４年ぶり日本一に輝いた。歴史に残る今年の日本シリーズ、星野監督夢をありがとう！
◆第６戦（10月26日）ダイエー５−１阪神　　ダイエーが一回、井口の２ランで２点先制。三回には先頭川崎が死球で出塁後二盗、続く井口の遊ゴロが敵失を誘い１点追加した。先発伊良部は２回0/3で降板。阪神は四回、檜山の右越え本塁打で１点返した。ダイエーが六回、２死一塁から柴原が左中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち１点加点。八回にはバルデスの右越え本塁打で５−１と阪神を突き離した。阪神は七回まで好投した杉内に打線が沈黙、続く岡本にも抑えられ、３勝３敗のタイにされた。
◆第５戦（10月24日）阪神３−２ダイエー　　阪神は一回、金本の本塁打で１点先制。ダイエーは二回、バルデスの２ランで逆転した。阪神は六回、２死満塁から檜山の左前２点適時打で逆転。その後阪神は好機で得点できなかったが、吉野・リガン・安藤と小刻みに継投し、最後はウィリアムスが締めて、辛勝。日本一に王手をかけた。
◆第４戦（10月23日）阪神６x−５ダイエー　　阪神は一回、檜山の２点左適時二塁打と片岡の右適時打で３点先制。ダイエーが二回、松中の本塁打で１点返した。阪神は六回、金本の本塁打で１点追加。ダイエーは七回、井川を襲い、松中の左二塁打後、城島の左適時打で１点、鳥越の適時打で１点返し、井川に代わった安藤から押し出し四球を選び４−４の同点に追いついた。ダイエーが八回、２死満塁から本間の投手強襲適時打で１点加点すると、阪神はその裏、アリアスの適時打で同点にし、両軍譲らず５−５で延長戦に突入。阪神が十回、金本の弾丸ライナーが右翼スタンドに突き刺さり連夜のサヨナラ勝ちした。
◆第３戦（10月22日）阪神２x−１ダイエー　　ダイエーが一回、松中の適時打で１点先制。阪神は四回、金本の本塁打で同点に追いついた。両軍こう着状態のまま延長戦に突入。阪神が延長十回、１死後、アリアス四球、檜山右前安打、矢野敬遠で満塁とし、藤本の中犠飛でサヨナラ勝ちした。さあ、この勢いで反攻だ。
◆第２戦（10月19日）ダイエー13−０阪神　　ダイエーが二回、６連打で４点先制。三回には城島の本塁打で１点追加。七回にはズレータの３ラン、柴原の適時二塁打、川崎の適時三塁打で５点加点。八回にはバルデスの３ランで13−０と一方的にリードした。阪神打線は先発杉内の前に沈黙。九回に代わった新垣にも抑えられ完封負けした。
◆第１戦（10月18日）ダイエー５−４阪神　　ダイエーが二回、村松の適時打で１点先制。阪神は四回、２死後２連続四球を足場に矢野の中越え適時二塁打で２点返し逆転。ダイエーが四回、城島の本塁打で同点とし、鳥越の犠飛で再びリード。阪神は六回、アリアスの左適時打で再度同点にした。ダイエーが六回、井口の右適時打で再度１点リード。阪神が七回、２死一、二塁から檜山の中前適時打で同点にした。ダイエーは九回裏、２死一、二塁からズレータが中越え打を放ち５−４でサヨナラ勝ちした。

◆衝撃！星野監督勇退　　阪神の星野仙一監督が日本シリーズ終了後に勇退することが明らかになった。高血圧、不整脈による体調不安が原因。シリーズ後は球団アドバイザー的な立場でタイガースに残り、次期政権をバックアップする。（10月16日）

★☆2003猛虎熱球戦記（後半）☆★
◆10月10日・阪神×広島28回戦　阪神11−３広島　　広島が一回、緒方の適時打で１点先制。阪神は一回裏、広澤の中適時二塁打と矢野の３点中適時二塁打で逆転して３点勝ち越した。三回には、藤本の適時打で１点追加。四回には金本の適時打でさらに１点追加。広島は五回、栗原と町田の適時打で２点返した。阪神は八回、怒濤の攻めを見せ、アリアスの２点左適時二塁打、野口の中適時打、久慈の犠飛、沖原の右適時打で５点加点し、広島を粉砕した。投げては井川が６回を３点に抑え、リガン、ウィリアムスで締め、阪神が最終戦を圧勝して今季87勝目を挙げた。井川は球団24年ぶりの20勝を達成した。
◆10月５日・広島×阪神27回戦　阪神５−１広島　　阪神は一回、併殺の間に１点先制した。二回には矢野の適時打で１点追加。広島は四回、前田の本塁打で１点返した。阪神は八回、無死満塁から広澤の三ゴロが広島の守備の乱れを呼び１点、さらに平下の右前安打が２点適時打になり計３点奪った。投げては井川が中４日で８回を１失点に抑え、最後はリガンが締め井川が19勝目を挙げた。
◆10月４日・広島×阪神26回戦　阪神10−７広島　　広島が二回、新井の２ランで２点先制。阪神は三回、檜山の適時打、矢野の２点適時二塁打、藤本の適時打で４点奪い逆転した。四回にはアリアスが38号本塁打。七回には矢野の適時二塁打で１点追加。八回には３連続四球の後、檜山が満塁本塁打を放ち、追い上げる広島を突き放した。最後は福原が締め、阪神が10−７で打ち勝った。
◆９月30日・ヤクルト×阪神28回戦　阪神４−３ヤクルト　　ヤクルトが一回、２点先制。阪神は六回、広澤・赤星・金本の３連打で１点返した。ヤクルトはその裏、鈴木の適時打で１点追加。阪神は七回、２死一、二塁から広澤の２点適時二塁打で同点とし、続く赤星の右適時二塁打で勝ち越した。最後はウィリアムスが締め、阪神が４−３で逆転勝ちした。
◆９月１９日・巨人×阪神２４回戦　阪神６−０巨人　　阪神は二回、先頭檜山が中二塁打を放つと、関本が中前適時打を放ち１点先制。さらに２死満塁から１番アリアスが三塁適時打で１点加えた。三回には関本が左越え本塁打。六回は２死後、赤星の適時打で１点追加。九回には代打平下が２ランを放ちダメ押し。控え組の活躍で阪神が６−０と圧勝した。
◆９月１６日・阪神×広島２４回戦　阪神４−１広島　　広島は三回、朝山の本塁打で１点先制。阪神は四回、アリアスの本塁打で同点にした。阪神は六回、アリアスの併殺ゴロの間に１点勝ち越し。続く関本の本塁打で２点リードした。七回には早川の本塁打で４−１にした。投げては井川が３安打の完投勝ちで17勝目を挙げた。試合時間２時間12分であっさり今季８２勝目を決めた。
◆９月１５日・阪神×広島２３回戦　阪神３−２広島　　三回にシーツの２ランで２点先制された阪神は五回、沖原の右前適時打で１点返した。八回には片岡の中越え本塁打で同点に追いついた。阪神は九回裏、１死満塁から赤星が右越えサヨナラ安打を放ち逆転勝ちした。甲子園は熱狂のるつぼと化し、５万３千人の六甲おろし大合唱に揺れた。この時点で優勝に王手。待つこと２時間、ヤクルトが破れ阪神の18年ぶりの優勝が決まった。マウンド付近で星野監督が７度宙に舞った。六甲おろし大合唱の中、選手たちはペナントを先頭に場内を一周。ナインとファンが一体となった。
◆９月７日・阪神×横浜２８回戦　阪神８−３横浜　【５裏】阪神は金本の左適時打で１点先制、さらにアリアスの満塁本塁打で５点リード＜神５−０横＞【７裏】阪神は檜山・矢野の連続適時打と敵失で３点奪う＜神８−０横＞【９表】横浜が多村の本塁打と村田の２点本塁打で３点返したが後続凡退でゲームセット＜神８−３横＞　阪神が逃げ切り勝ちで今季８０勝到達、マジックを５に減らした。いよいよ猛虎ナインはＶロードへ旅立つ。
◆９月５日・阪神×横浜２６回戦　阪神４−３横浜　【５表】横浜、三浦の一塁ゴロが野選と失策を呼び一気に２点先制、さらに内川の適時打で１点追加＜神０−３横＞【６裏】阪神、金本の適時打で１点返す＜神１−３横＞【８裏】阪神、金本の連続適時打で１点返す＜神２−３横＞【９裏】阪神、１死後、帰ってきた檜山が右前安打、続く矢野がバックスクリーンへ逆転サヨナラ本塁打をぶち込む＜神４−３横＞　阪神優勝へのマジックを６とする矢野の一撃で大観衆は酔いしれた。
◆９月３日・広島×阪神２１回戦　阪神５−４広島　【１ウラ】広島、シーツの投ゴロの間に１点先制、井川が膝を痛め16球で降板＜広１−０神＞【３表】阪神、１番秀太が同点本塁打＜広１−１神＞【４ウラ】広島、長谷川の適時打で勝ち越し＜広２−１神＞【７表】阪神、片岡が２点適時二塁打で逆転、続くアリアスが31号２点本塁打でリード広げる＜広２−５神＞【７ウラ】広島、前田の適時打で１点返す＜広３−５神＞【９ウラ】広島、前田の適時打で１点差に詰め寄り、なおも無死一、二塁も併殺と中飛で阪神が薄氷の勝利＜広４−５神＞　阪神は今季２度目の７連勝でマジックを７に減らし、勢いが増してきた。
◆９月２日・広島×阪神２０回戦　阪神７−４広島　【１ウラ】広島、１死二、三塁から犠飛で１点先制＜広１−０神＞【２表】阪神、アリアスの本塁打で同点＜広１−１神＞【４表】阪神、アリアスの２打席連続本塁打で勝ち越す＜広１−２神＞【４ウラ】広島、森笠の適時二塁打で再び同点＜広２−２神＞【５表】阪神、片岡の一ゴロの間に１点勝ち越し、続くアリアスの適時打で２点リード＜広２−４神＞【７表】阪神、アリアスの適時二塁打、矢野・秀太の適時打と３連打で３点奪う＜広２−７神＞【９ウラ】広島、代打朝山の２ランで２点返すも後続が３者凡退でゲームセット＜広４−７神＞　阪神のマジックは９となり、いよいよ優勝へ秒読み態勢に入った。
◆８月３１日・阪神×ヤクルト２４回戦　阪神４−０ヤクルト　【５ウラ】阪神、２死後、福原・今岡が連打、続く赤星が右適時二塁打を放ち１点先制。なおも満塁とし、片岡の走者一掃右適時二塁打で一挙に４点奪った＜神４−０ヤ＞　阪神は復活福原が６回を零封、吉野・安藤・ウィリアムスと完封リレーで５連勝。対ヤクルト戦で12年ぶりに勝ち越しを決め、マジックを11に減らした。
◆８月３０日・阪神×ヤクルト２３回戦　阪神９−３ヤクルト　【１ウラ】阪神、１死満塁から併殺崩れの間に１点先制＜神１−０ヤ＞　【２ウラ】阪神、早川の本塁打と今岡の適時二塁打で２点追加＜神３−０ヤ＞　【４表】ヤクルト、１死一、三塁から城石の二ゴロの間に１点返す＜神３−１ヤ＞　【４ウラ】阪神、矢野の本塁打で１点加点＜神４−１ヤ＞　【５ウラ】阪神、１死後、赤星三塁打、金本適時打、片岡二塁打、アリアス適時二塁打、矢野適時三塁打の５連打で４点奪う＜神８−１ヤ＞　【８表】ヤクルト、２死後、ベッツの適時打、城石の適時二塁打で２点返す＜神８−３ヤ＞　【８ウラ】阪神、先頭藤本が右三塁打、続く中村豊が適時打を放ち１点追加＜神９ー３ヤ＞　投げては先発久保田が８回11奪三振の快投を見せ、最後をリガンが締め、阪神は16安打９得点の快勝。マジックを12に減らした。雨の中、六甲おろしで勝利に酔いしれた。
◆８月２９日・阪神×ヤクルト２２回戦　阪神８−０ヤクルト　【２ウラ】阪神、アリアスの２ランで先制＜神２−０ヤ＞　【３ウラ】阪神、アリアスの中前適時打と中堅からの返球を捕手古田が二塁へ悪送球してアリアスが一気に生還して２点追加＜神４−０ヤ＞　【４ウラ】阪神、今岡の２点適時打で加点＜神６−０ヤ＞　【５ウラ】阪神、早川の２ランで加点＜神８−０ヤ＞　下柳が今季初完封。阪神は２試合連続零封勝ちで本拠地３連勝、マジックを13に減らした。
◆８月２８日・阪神×巨人２３回戦　阪神11−０巨人　【１ウラ】阪神、広澤の中越え２ランで２点先制＜神２−０巨＞　【３ウラ】阪神、広澤３ラン、アリアス本塁打で４点追加＜神６−０巨＞　【５ウラ】阪神、広澤適時打、アリアス３ランで４点加点＜神10−０巨＞　【７ウラ】阪神、２死一塁から中村豊の中二塁打に敵失が絡み１点加点＜神11ー０巨＞　投げては井川が７回を零封、吉野・石毛・三東と完封リレーで阪神が完勝、マジックを自力で15に減らした。
◆８月２７日・阪神×巨人２２回戦　阪神６−４巨人　　【１表】巨人、清水の適時二塁打と清原の適時打で２点先制＜神０−２巨＞　【１ウラ】阪神、金本の中越え３ランで逆転＜神３−２巨＞　【２ウラ】阪神、伊良部の左適時打で１点追加＜神４−２巨＞　【５ウラ】阪神、金本の右適時打で１点加点＜神５−２巨＞　【７表】巨人、清水・清原の本塁打で２点返す＜神５−４巨＞　【８ウラ】阪神、中村豊の中越え適時三塁打で１点加える＜神６−４巨＞　阪神は伊良部の粘投の後、吉野・安藤・ウィリアムスと万全の継投でリードを守り本拠地勝利を挙げ、甲子園に８月３日以来の「六甲おろし」が鳴り響いた。