きょうの六甲おろし2002

★☆2002猛虎熱球戦記(前半)☆★
◆02.7.9阪神×中日14回戦/阪神は二回、先頭檜山が四球で出塁、すかさず二盗し、悪送球で三進、1死後、平下が左適時打を放ち1点先制。続く矢野が中越え本塁打を放ち2点追加した。四回には1死後、平下が右翼線二塁打、続く矢野が遊撃内野安打、2死後、今岡の二塁ゴロが敵失を誘い1点加点した。中日が1点を返すと、阪神は八回2死後、濱中が右越え本塁打を放ち1点追加。投げては先発藪が要所を締め10奪三振の粘投で金沢へつなぎ、最後はバルデスが締めくくって5−1で連勝。10年ぶりの前半戦勝ち越しを決めた。7月に入って初めての甲子園戦を勝利で飾り、力強い六甲おろしがこだました。
◆02.7.7巨人×阪神15回戦/阪神は二回、2死後、平下が左前安打、続く矢野が右中間へ本塁打をぶち込み巨人ルーキー真田から2点先制。四回には2死後、平下が死球、矢野が四球で出塁、井川の中前飛球を二塁手仁志がおさえたが一塁へ悪送球、二塁から平下が一挙生還して1点追加した。七回には1死後、田中が右二塁打、すかさず三盗すると巨人捕手が三塁へ悪送球し一気に田中は生還して1点を挙げた。片岡が四球、アリアスが左二塁打、檜山は四球で満塁とし、濱中の中前適時打で2者が生還して2点加点。さらに代打・八木が左適時打を放ち二塁から檜山が生還してこの回4点目を入れた。続く矢野は中適時二塁打で5点目。2死後、今岡が左適時打を放ち2者が生還してこの回打者11人で大量7点を奪い巨人を粉砕した。投げては先発井川がエースの貫禄で熱投、八回の仁志の本塁打による1失点に抑えリーグトップタイの10勝目を挙げた。九回に守護神バルデスが登板したが連打され1点を失ったが、阪神が10ー2で爆勝。連敗を止めるとともに、前半戦勝率5割確保を決めた。猛虎応援団の六甲おろしがドーム内にこだました。
◆02.7.3ヤクルト×阪神15回戦/ヤクルトは一回、宮本の本塁打で1点先制。阪神はすかさず二回、檜山が左前安打、濱中が三塁内野安打を放つと、1死後、矢野が右適時三塁打を放ち2点を入れて逆転した。五回には先頭矢野が2打席連続の右三塁打で出塁、続く藪の遊ゴロの間に生還して1点追加。六回には先頭片岡が三塁内野安打で出塁すると、続くアリアスが左適時二塁打、檜山も中適時二塁打、1死後、平下が右前適時打、平下は捕失策の間に三塁へ進み、矢野の二ゴロで生還して、この回4点追加してヤクルトの息の根を止めた。阪神は九回にも四球出塁の関本を沖原が左適時二塁打で返し1点加点。投げては先発藪が尻上がりに調子を上げる熱投で7回を1失点に抑え、小刻みに継投して8−1で圧勝した。阪神はこれで3連勝。左翼席の猛虎応援団は六甲おろしの大合唱で盛り上がった。
◆02.7.2ヤクルト×阪神14回戦/阪神は1回、1死から田中が左中間二塁打、2死後、アリアス四球、檜山死球で満塁とし、濱中が押し出しの四球を選んで1点先制。八回には代打カツノリが三塁敵失で出塁、続く片岡が右二塁打を放ち二、三塁とし、アリアスの左犠飛で待望の1点を追加した。投げては先発井川が危なげない強気の投球で完封。阪神は2−0で2連勝、貯金を3に戻した。幸先よい7月反攻に猛虎ファンは沸き、神宮の杜に六甲おろし大合唱がこだました。
◆02.6.29阪神×横浜15回戦/横浜は二回、ロドリゲスの右越え本塁打と中村の右犠飛で2点先制。阪神は六回、先頭矢野が中二塁打で出塁、ムーアが送り、今岡の右犠飛で1点返した。八回に横浜ロドリゲスが右本塁打で1点追加すると、阪神はその裏、先頭濱中が右翼ポールを直撃する本塁打、2死三塁から今岡が中前適時打を放ち同点に追いついた。両軍とも九回は3者凡退に終わり延長戦に突入。延長十回裏、阪神は2死後、矢野が左翼線二塁打を放ち、続く代打平下の打球は遊撃後方、左翼手の前に落ち、矢野が長駆ホームインして4−3でサヨナラ勝ちした。阪神の連敗は8でストップ。半月ぶりの勝利に甲子園は沸き、歓喜の六甲おろし大合唱に酔いしれた。
◆02.6.13中日×阪神13回戦/ムーア、パンチの投げ合いで0−0のまま延長戦に入った。阪神は延長十回表、先頭藤本が中前安打で出塁。1死後、アリアスが左翼線適時二塁打を放ち均衡を破った。その裏、守護神バルデスが締めて1−0で逃げ切り勝ち。連敗を4で止めた。ナゴヤドームに久々歓喜の六甲おろし大合唱がこだました。
◆02.6.6阪神×広島8回戦/阪神は二回、先頭アリアスが左翼席へ先制本塁打。2死後、井川、今岡が連続中前適時打を放ち3点先取した。五回には、アリアスの中二塁打を口火に、続く檜山の中適時二塁打、関本の右翼適時三塁打で2点を奪い佐々岡をKO。代打八木も中越え適時二塁打を放ち6点目を奪った。七回には濱中二塁打、アリアス四球、檜山左前安打で満塁とし、打者上坂のとき投手暴投で7点目を入れた。投げては井川が三塁を踏ませぬ好投を見せ今季3度目の完封で8勝目をマーク。7−0と一方的な試合で阪神は圧勝し、貯金を再び12にした。大阪ドームには大音響の六甲おろしがとどろいた。
◆02.6.1ヤクルト×阪神10回戦/阪神はホワイト、矢野を欠き緊急事態オーダーで臨んだ。その阪神は初回2死から濱中が二塁内野安打、アリアスが左前安打でチャンスを築くと檜山の左前適時打で1点先制。スタメン6番八木が左翼席へ3ランを放ち、4連打の速攻で4点先取した。しかしヤクルトもその裏、捕逸、適時打、犠飛で3点返した。阪神は四回、先頭横田の左翼線二塁打を口火に2敵失などで3点加点した。投げては移籍初登板の横田が初回に失点したものの、二回以降は抑えて5回2/3を投げ抜き、その後橋本、金澤も無失点に切り抜けて7−3で4連勝を決めた。心配された打線も13安打と猛爆、貯金を今季最多の12にした。ディズニーランドへ届けとばかり、六甲おろしの大合唱が千葉の青空に響き渡った。
◆02.5.31ヤクルト×阪神9回戦/阪神は五回、檜山が投手強襲内野安打、2死後、関本が左翼線二塁打、矢野が敬遠で満塁とし、投手ムーアが右中間を破る走者一掃の三塁打を放ち3点を挙げた。ムーアが8回を1失点で切り抜け、九回は守護神バルデスが2安打、1死球と危ないピッチングながら締めて、阪神が3−1で快勝。首位を堅守して、貯金を今季最多の11にした。千葉マリンスタジアムは黄色いメガホンが揺れ、歓喜の六甲おろし大合唱が夜空にこだました。
◆02.5.30阪神×横浜12回戦/阪神は一回裏、2死後、濱中、アリアスが連続左越え本塁打を放ち2点先制。横浜が四回にロドリゲスの中前適時打で1点返し、八回にグランの中犠飛で同点に追いつき延長戦に突入した。阪神は延長十回裏、2死後、今岡の左前安打、斉藤の右前安打、濱中の四球で満塁とし、アリアスが粘りに粘って木塚の投げた9球目を左翼線を破るサヨナラ打を放ち、3−2で劇勝した。阪神は首位を死守、14日ぶりに貯金を10に戻した。アリアスのヒーローインタビューが終わるや、小雨降る甲子園に六甲おろしの大合唱が流れ、黄色のメガホンが揺れた。
◆02.5.29阪神×横浜11回戦/横浜に二回まさかの2点を先制された阪神は三回、濱中が7号本塁打を放ち1点返した。そして六回、檜山の右中間越え二塁打、関本の左前安打、矢野の四球で1死満塁とし、代打の代打・八木の左前適時打で同点。七回には、濱中、アリアスの連打と敵失で無死二、三塁とし、檜山の中前適時打で逆転した。投げては井川から福原、バルデスの必勝リレーで、阪神が3−2で逃げ切り勝ちした。阪神が勝利を決めた約30分後、巨人は0−0で迎えた九回に松井が本塁打で均衡を破ったが、その裏ヤクルトはラミレスが逆転サヨナラ2ランを放ち、この瞬間に阪神が11日ぶりに首位に返り咲いた。
◆02.5.26中日×阪神10回戦/阪神は三回、先頭関本のプロ初本塁打で先制。六回には左前安打の今岡・濱中を塁に置いてアリアスが2試合連続の14号3ランを放ち、中日を突き放した。七回には中二塁打の関本を今岡が左前適時打で返して1点追加。九回には今岡の右前適時打で6点目を挙げた。投げては星野、伊藤、福原、遠山、伊達とつなぐ完封リレーで6−0で3連勝した。連日の完封劇に猛虎応援団は沸き、ナゴヤドームに六甲おろしが響いた。さあ首位奪回は目前だ。
◆02.5.25中日×阪神9回戦/阪神は二回、先頭アリアスが左翼席へ弾丸13号本塁打をぶち込み先制。五回にはホワイトの右二塁打、矢野・今岡の四球で2死満塁とし、斉藤の遊撃内野安打で1点追加。八回には斉藤が三塁内野安打、濱中・アリアスが連続四球で無死満塁とし、檜山の中犠飛で3点目を挙げた。投げてはムーアが安定した投球でパンチ投手の右前安打1本に抑え、3−0で完封勝ち。ナゴヤドームに連勝を喜ぶ六甲おろしが流れた。
◆02.5.23阪神×巨人10回戦/阪神は一回、1死後、四球の斎藤と、中前安打、二盗の濱中を続くアリアスが左前2点適時打で返し2点先制。二回には先頭矢野が中越え本塁打、斎藤がプロ初の左越え2点本塁打を放ち、さらに左翼線二塁打の濱中を檜山が中前適時打で返して4点追加した。四回には檜山の右前適時打で1点、五回は今岡の左適時二塁打で1点追加。六回は檜山の二ゴロ併殺の間に左前安打で出塁し三塁まで進んでいた濱中が生還して1点加点。八回には左前安打の代打八木と二塁敵失で出塁の田中が矢野の右前安打を右翼高橋由が後ろにそらす間に一挙に生還して2点加点。阪神は19安打で11得点の猛爆。投げては六回2死まで先発谷中が熱投、斉藤の2ランと犠飛の3失点に抑え、福原、守護神バルデスを早めに投入して11−4で逃げ切り勝ちし、連敗を止めた。矢野・斎藤のヒーローインタビューが終わるや、甲子園で5月初めての六甲おろしがこだました。
◆02.5.16横浜×阪神9回戦/阪神は初回、1番今岡が中越え二塁打、2死後、檜山の右前適時打で1点先制。五回には、1死後、今岡、坪井、濱中の3連続二塁打と2死後ホワイトの左前適時打で3点加点。六回には先頭吉本が右翼席に本塁打をぶち込み1点追加。八回は今岡、坪井、アリアス、ホワイトの4本の二塁打で3点追加して8−0で横浜を粉砕した。投げては大量援護に守られ井川が完封で7勝目を挙げた。これで5月も首位街道驀進だ。猛虎の爆勝に左翼席は歓喜の渦。ハマの夜空にきょうも六甲おろしが響き渡った。
◆02.5.15横浜×阪神8回戦/阪神は三回、先頭藪が四球で出塁、今岡の三塁前バントが安打となり、坪井が投前バントで送り1死二、三塁にし、濱中の中犠飛で1点先制した。続く四回には、1死後、ホワイトが左前安打を放ち、捕逸で二進。関本の右前安打と吉本の死球で満塁にすると、藪の左前適時安打で1点追加した。七回には先頭濱中が中前安打、続くアリアスの中越え二塁打で無死二、三塁から檜山の中犠飛で1点加点。なおも1死三塁で打者ホワイトへの5球が捕逸になり4点目を挙げた。横浜は五回と九回に各1点返すのがやっとで、阪神は藪が七回に打球を当て降板すると、原田、伊藤、福原と継投、最後はバルデスが締める勝利の方程式で4−2で快勝して首位を死守。左翼席を埋めた黄色い応援団は猛虎軍団の再進撃に酔い、ハマの夜空に六甲おろしがこだました。
◆02.5.14横浜×阪神7回戦/阪神は三回、先頭の今岡が右前安打、上坂が送り、濱中が右前安打で1死一、三塁とし、アリアスの遊ゴロの間に1点先制した。五回には檜山の右前安打、ホワイトの中前安打で2死二、三塁から関本が右翼線適時二塁打を放ち2点追加。関本はプロ初打点。横浜は八回、敵失策を足場に3安打で2点返したが、阪神は九回、濱中が左越え5号本塁打を放ち、最後はバルデスが締め、阪神が4−2で逃げ切り勝ち。巨人が敗れたため、首位に返り咲いた。平塚の夜空に首位奪還の六甲おろしが流れた。
◆02.5.10巨人×阪神5回戦/巨人は初回、松井の左中間適時二塁打で1点先制。阪神は三回、中越え二塁打の今岡が関本の送りバントで三進し、檜山の中前適時打で生還して同点にした。四回に巨人が福井の右越え本塁打で1点加点すると、阪神は五回、先頭片岡が四球で出塁し、アリアスの左前安打で1死一、二塁から、ホワイトの左中間適時二塁打で1点追加。阪神は六回2死一塁で、4番アリアスの左翼2階席に飛び込む特大2ランで4−2と勝ち越した。さらに七回、浅井の左翼線二塁打を足場に前田の暴投で労せず1点追加。八回には2死後、檜山の右翼線二塁打、ホワイト四球後、濱中の左中間2点適時打で7−2と試合を決めた。投げては先発井原が6回を粘投、福原、原田、伊藤と継投して巨人に追加点を与えなかった。首位決戦第1Rを猛虎が制し、東京ドーム内に六甲おろしがこだました。
◆02.5.5広島×阪神7回戦/広島が初回、ディアスの犠飛とロペスの2ランで3点先制した。阪神は五回、1死後、檜山の一塁敵失、濱中の右前安打、ホワイトの中前安打で満塁にし、吉本が押し出し死球で1点返した。六回には3番坪井が右翼席に本塁打を叩き込み1点差に追い上げた。さらに七回、1死後、吉本が左前安打、ムーアが右前安打後、今岡が左前適時打を放ち同点。2死後、坪井の一塁手の前で大きく跳ねる右前適時打で逆転し、4−3とした。投げては先発ムーアが立ち上がりにつかまったが、二回以降立ち直り七回まで無失点に抑え、八回を福原が、九回をバルデスがつなぐ“猛虎勝利の方程式”で1点差逃げ切り勝ち。阪神は貯金10の壁を遂に越し、実に3512日ぶりの2ケタ貯金にした。守護神バルデスが最後の打者ディアスを三振に打ち取るや三塁側猛虎応援席は歓喜の渦。猛虎応援旗が揺れ、八丁堀に六甲おろしが響き渡った。
◆02.5.3広島×阪神6回戦/乱打戦を阪神が制し、今季最多得点の18−11で爆勝した。広島が三回、緒方の中越え本塁打で先制したが、阪神はすかさず四回、先頭檜山の中前安打、濱中の中前安打後、ホワイトの左前適時打で同点。続く吉本の二ゴロが野選を呼び勝ち越し。なおも無死満塁に今岡が中前2点適時打、2死後再び満塁にし檜山が中前2点適時打を放ち一挙6得点。広島が四回裏、2本の本塁打で3点返すと、阪神は五回、先頭ホワイトが右越え本塁打。広島が五回裏に2点返すと、阪神は六回、ホワイトの左適時打と代打八木の3ランで4点追加。六回裏に広島が2本塁打を放つと、阪神は七回、暴投・捕逸で1点加点した後、檜山の中前適時打でさらに1点追加。2死満塁で代打片岡が左翼席に満塁弾を叩き込んでこの回も6得点。八回には濱中の中適時二塁打でさらに1点追加。結局つるべ打ちの22安打で18得点をマークして阪神の強さを見せつけた。降りしきる雨の中、猛虎応援団旗が揺れ、六甲おろしが市民球場にこだました。
◆02.4.30阪神×中日5回戦/阪神は初回、2死から片岡、アリアスが連続四球で歩くと5番檜山が中前適時打を放ち1点先制。四回には2死後、6番濱中が左翼席へ本塁打を叩き込んで1点追加。六回には1死後、アリアスが中前安打で出塁すると、続く檜山が右翼席へダメ押しの6号2点本塁打をぶち込み、阪神が4−0で快勝した。投げては藪が危なげない熱投で4安打完封、4勝目を挙げた。矢野負傷後、吉本がマスクをかぶると猛虎快勝劇。藪・檜山のWヒーローインタビューが終わるや、甲子園の夜空に連夜の六甲おろしが響き渡った。
◆02.4.29阪神×中日4回戦/中日が初回犠飛で1点先制したが、阪神はすぐ裏に、2死後、片岡・アリアスの連続左越え本塁打で逆転。中日が四回に谷繁の2ランで再逆転。しかし阪神は六回、片岡の右越え本塁打で同点。さらに檜山の左越え本塁打で再び逆転した。八回には1死後、片岡の中前安打、アリアスの三塁内野安打後、檜山の貴重な左前適時打で1点加点した。投げては安藤が七回まで辛抱の粘投、八回は福原へ継投、九回は守護神バルデスが3人で完全に締めて5−3で逃げ切り勝ちした。ルーキー安藤は2勝目。片岡・檜山のWヒーローインタビューが終わるや、4万5千観衆は六甲おろしの大合唱。いつまでも万歳の雄叫びが鳴りやまず、勝利の余韻に浸った。
◆02.4.26阪神×ヤクルト4回戦/ヤクルトが二回表に岩村の本塁打で先制。しかし、阪神は二回裏、濱中遊撃敵失、アリアス四球、山田右前安打で築いた満塁から、投手井川の左翼線適時打で同点にし、続く今岡の左2点適時打で2点勝ち越し。1死後、片岡の右適時打で1点追加。2死後、檜山の右適時二塁打でさらに1点追加。濱中の四球で再び満塁にし、アリアスの左中間9号満塁本塁打でこの回9得点して早くも勝負を決めた。三回にはヤクルトが1点返すと、すかさず今岡が5号本塁打。ヤクルトが四回に2点、八回に2点返して粘ったが、阪神は八回裏、片岡の右適時二塁打で1点加えた。阪神は先発井川が七回終了まで粘投、八回に遠山、伊達に継投、九回は福原が投げてヤクルトの追い上げを抑え、今季最多の11ー6で逃げ切り3連勝。打線は完全に復活し、5試合連続の2ケタ安打を放った。“恐怖の7番”アリアスは本塁打・打点でセ・リーグ2冠王。前半からボルテージのあがったスタンドは、試合終了後も猛虎応援団旗が揺れ、一味違う本拠地六甲おろしに酔いしれた。
◆02.4.25広島×阪神5回戦/阪神が二回表に4番ホワイトの5号ソロで先制。広島が三回に4安打で3点を挙げ逆転。ここで気落ちしないのが今季の猛虎だ。すかさず四回表に7番アリアスの3ランで逆転。六回表にはアリアスの左適時二塁打で1点追加。アリアスは八回表には左越え本塁打。6−5に詰め寄られた九回表には1死満塁から濱中がきっちり右犠飛で1点加点した後、アリアスが鯉の息の根を止める3ランを左翼席へぶち込んだ。最後は八回1死から登板した守護神バルデスが九回裏を3者凡退に抑え6セーブ目。阪神が10ー5で爆勝、貯金を“8”にした。主砲アリアスは完全に目覚め、3豪弾含む4安打8打点の大暴れ。故郷に錦を飾った星野監督は逆転大勝に破顔。倉敷マスカットスタジアムの夜空に勝利の六甲おろしがこだました。
◆02.4.24広島×阪神4回戦/広島が二回、緒方の2ラン本塁打で先制したが、阪神は四回、7番アリアスが左越え2点本塁打で同点にした。五回には、今岡の中前安打、片岡の右二塁打から、檜山の二塁適時内野安打、続く濱中の左前適時安打で2点勝ち越し。七回にはホワイトの左前安打後、続く檜山の左翼線適時二塁打で1点追加。2死後、アリアスの三ゴロ、吉本の遊ゴロが連続敵失を誘い、檜山が生還してさらに1点加点。投げては先発藪が要所を抑える粘投を見せ、八回1死一、二塁からは守護神バルデスが登板してきっちり無失点に抑え、阪神が3戦連続の2ケタ安打を記録して6−3で逆転勝ちした。頂上決戦は打線が息を吹き返した首位猛虎軍の貫禄勝ちで、遠征した虎党応援団は歓喜の雄叫び。どんよりした八丁堀の夜空に六甲おろしが響き渡った。
◆02.4.20阪神×巨人4回戦/新打線で猛虎が甦った。新スタメンは1番今岡、以下田中、片岡、ホワイト、檜山、アリアス、濱中…。新切り込み隊長今岡が4安打で引っ張ると続く打線が火を噴いた。阪神は二回、7番濱中が左越え本塁打で先制。四回には先頭4番ホワイトが左越え本塁打。檜山死球、濱中左前安打で一、二塁に山田が中前適時打。ムーアの左飛敵失でさらに満塁とし、今岡が左翼線2点適時二塁打を放ち、一挙に4点追加。六回にも、先頭濱中が四球後二盗し、ムーアが右前適時打。今岡が左前安打で続くと、片岡が左中間2点適時二塁打、ホワイトが右前適時打を放ちさらに一挙4点加点、試合を一方的にした。七回には先頭アリアスの右中間本塁打で今季初の2ケタ得点にした。投げては先発ムーアがG打線を松井のソロ本塁打だけに抑え、遠山、伊達と継投。九回表に村田に本塁打されたが、10ー2で爆勝した。一夜明け火を噴く新打線に5万3千大観衆のボルテージが上がる。ムーア、今岡のWヒーローインタビューが終わるや、甲子園は六甲おろしの大合唱で最高潮に達した。
◆02.4.14阪神×横浜6回戦/阪神は戦線離脱した矢野に代え吉本が捕手初出場。阪神は初回2死満塁の好機を築いたが得点できず、阪神・安藤、横浜・山田の投手戦が続いた。阪神は八回、横浜前田が1死後2四球を与え竹下に交代。その竹下も片岡に四球を与え満塁。投手が木塚に交代しアリアスが倒れたものの、続く檜山が右前適時打を放ち1点をもぎ取った。こうなると九回はバルデスが登板。しっかり3者凡退に抑え、ルーキー安藤がプロ初勝利を挙げた。1−0で勝った阪神はこれで球団新記録の5カード連続勝ち越し。4万8千人の大観衆は価値ある1勝に六甲おろしを歌って酔った。
◆02.4.12阪神×横浜4回戦/阪神は二回、6番アリアスがカウント2−1からのフォークをすくい上げ、バックスクリーン左に3号本塁打をぶち込んだ。先発井川は味方の援護射撃がないまま、打球に直撃されながらも満身創痍の粘投で虎の子の1点を守りきり、今季初完封で無傷の3連勝。阪神は甲子園でも3連勝し、両リーグを通じて10勝1番乗りをした。3万人の虎党は万歳三唱どころではない雄叫びを繰り返し、球場を揺らす歓喜の六甲おろしが浜風に乗った。
◆02.4.10阪神×広島2回戦/阪神先発谷中と広島長谷川の熱投で両軍ゼロ行進の投手戦。広島が八回、長谷川に代打を送り投手を玉木に代えたのに対し、阪神星野監督は動かず谷中続投。八回2死満塁を耐え、九回を5被安打完封。阪神は九回裏1死で今岡が2−2からの5球目高めフォークをたたき、左中間越え3号サヨナラ本塁打で劇的決着をつけた。今岡は連夜のお立ち台。球場全体に黄と白のメガホン、応援旗が揺れ、虎党は歓喜の六甲おろしと万歳を繰り返した。
◆02.4.9阪神×広島1回戦/首位凱旋試合も大勝だ!! 阪神は三回、1死から投手藪が中越え二塁打、赤星が三塁失策で出塁すると、続く今岡が左翼ポール際に3点本塁打を叩き込んで先制した。六回には先頭片岡が右前安打で出塁し、続くホワイトの左中間適時二塁打で長駆生還し1点追加。さらに2死後、矢野が四球でつなぎ、藤本の右前適時打で1点加点。八回には先頭ホワイトが死球で出塁後、檜山が中越え適時二塁打、続くアリアスが復活の左中間特大2点本塁打をぶち込んで、この回3点加点して試合を決めた。投げては藪が攻めの投球で、七回の金本ソロ本塁打1失点に抑え、2試合連続の完投勝利。阪神は8−1で広島に圧勝した。甲子園球場は黄色いメガホンが揺れ、六甲おろしの大合唱で地元初戦の勝利に酔った。
◆02.4.6ヤクルト×阪神2回戦/阪神は二回、2死後矢野がバックスクリーン左へ値千金の先制本塁打を叩き込んだ。チーム唯一の開幕7試合連続安打で今季絶好調。三回には先頭ムーアが投前内野安打で出塁し、赤星が犠打で送り、1死後片岡の左前適時打で1点追加。追加点の欲しい終盤八回に先頭ホワイトが中越え本塁打をぶち込んでヤクルトを突き放した。投げてはムーアが主砲ペタジーニを4三振に仕留めるなどヤクルト打線を散発6安打、九回の1失点に抑えて完投し、阪神が3−1で王者も打ちのめして開幕7連勝。昭和13年以来68年ぶりに球団記録に並んだ。阪神の快進撃を一目見ようと左翼席をはじめ球場は虎党で埋まり、甲子園球場と錯覚しそうな黄色いメガホンが揺れる。7連勝が決まるや神宮球場は歓喜の六甲おろしに包まれた。
◆02.4.5ヤクルト×阪神1回戦/ヤクルト先発藤井と阪神先発井川の投げ合いで両軍ゼロ行進。阪神は八回、ヤクルトの藤井に代わり本間が登板すると先頭今岡が左中間二塁打を放ち、代走上坂に交代すると、続く片岡に対し本間が暴投し上坂三進。片岡四球後、アリアスがカウント2−0からきっちり左犠飛を打ち、上坂が生還して均衡を破った。阪神はさらに九回、先頭矢野が右中間二塁打、続く沖原が犠打で送り走者三塁。ヤクルトは4番手山本に投手交代すると、その山本投手がボークを犯し1点献上。投げては井川が8回を投げ3安打0封11奪三振の奮投。九回は新守護神バルデスが3者凡退に仕留めて、王者ヤクルトに2−0で快勝。阪神は実に昭和13年以来となる開幕6連勝。猛虎の快進撃はとどまることを知らない。八回に先制すると左翼席をはじめ球場は甲子園を思わす大騒ぎ。六甲おろしの大合唱は鳴りやまず、井川のヒーローインタビューもかき消すように神宮の杜にこだました。
◆02.4.4横浜×阪神3回戦/阪神は初回、1番赤星が四球で出塁すると、1死後に二盗、三盗を決め、3番片岡の右適時打で生還して先制した。横浜は六回に犠飛で同点にした。両軍決め手がないまま延長戦に突入。阪神が延長十一回表、先頭片岡が中前安打、続くアリアスも左前安打を放ち、檜山が犠打で送り、坪井の四球で満塁。矢野が倒れ2死後、代打ホワイトが押し出しの四球を選び勝ち越し。その裏を4番手として登板したバルデスが無失点に抑え、2―1で昭和13年以来64年ぶりの開幕5連勝を決めた。十回裏に1回を投げた金澤健人投手が勝ち投手になり、プロ初勝利を手中にしてヒーローインタビューを受けた。延長十一回表の勝ち越しから左翼席は虎党の「六甲おろし」で盛り上がり、止むことなくハマの夜空にこだましていた。
◆02.4.3横浜×阪神2回戦/阪神は二回、先頭濱中が左翼席へ本塁打、続く矢野も左翼席へ連続本塁打をぶち込み2点先制。三回には2死後、ホワイトが左越え本塁打。続く濱中が左前安打を放ち、矢野が四球で歩くと沖原が左前適時打を放ち2点追加。四回には2死後、片岡が右翼席ポール際へ本塁打。続く五回には先頭ホワイトがこの日2本目の本塁打をバックスクリーンへ叩き込み、6―0と試合を一方的にした。投げては先発谷中が熱投、七回に横浜ロドリゲスに本塁打された1失点に抑え、八回途中から伊達に継投し1点奪われたものの、6―2で46年ぶりの開幕4連勝を記録。猛虎は破竹の快進撃で首位独走。二回からド派手な打ち上げ花火の連続で早くも左翼席虎党は「六甲おろし」の大合唱。試合終了後もホワイトのヒーローインタビューもそっちのけに歓喜の「六甲おろし」がハマの夜空に響き渡った。
◆02.4.2横浜×阪神1回戦/阪神は初回、赤星・今岡の連打後、1死一、三塁とし、アリアスの中犠飛で先制。さらにホワイトが投手内野安打でつなぎ、濱中の右前適時打で1点追加。三回には先頭今岡が左翼席に本塁打をぶち込み1点加点。四回には1死後、沖原が右前安打。藪がバントで送り、赤星の中前適時打、続く今岡が二盗した赤星を左前適時打で帰し2点追加した。七回にも2死一、二塁から矢野の右前適時打で6点目を挙げた。投げては藪が奮投。八回に1点失ったものの完投し、阪神は17安打放ち6―1で圧勝。27年ぶりの開幕3連勝。打線爆発に序盤からハマの夜空にこだまし続けていた「六甲おろし」は、藪のヒーローインタビューが終わるや最高潮に達した。
◆02.3.31巨人×阪神2回戦/前半は巨人・工藤と阪神・ムーアの投げ合い。巨人は四回、清原が左翼席へ先制本塁打を放った。しかし戦闘軍団・阪神は六回1死後、今岡が右二塁打で出塁、投手暴投で三進し、続く片岡の左中間適時二塁打で同点に追いついた。さらに七回1死後、矢野が左二塁打。2死後、代打八木が四球で歩き、続く赤星の右前適時打で1点勝ち越した。星野阪神は七回裏、先発ムーアに替え元木に伊藤、代打川相に弓長、二岡・仁志に伊達を送る小刻みな継投策。八回は打者2人に遠山を送り、松井に安打を打たれるやすかさずバルデスに継投。新守護神バルデスが後続打者5人を完全に抑え1点差を守りきり2―1で23年ぶりの開幕2連勝を飾った。雷鳴とどろく東京ドームは虎党歓喜の六甲おろしに包まれた。
◆02.3.30巨人×阪神1回戦/新生猛虎G倒で開幕ダッシュや!! 変貌した戦闘集団・阪神は二回1死後、檜山が巨人先発上原から右翼席へ先制本塁打をぶち込んだ。三塁側スタンドは早くも六甲おろしの大合唱。さらに四回には、左前安打の今岡を一塁に置いて4番アリアスが中越え2点本塁打を叩き込んで巨人を突き放した。巨人は四回裏、清原がぎりぎり入る左越え本塁打。